令和3年6月29日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。この度、オンラインにより開催された「第33回国際情報オリンピック(主催国:シンガポール)」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、この度の国際情報オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会)
金メダル2名、銀メダル2名(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する。)
4名の高校生
◎児玉(こだま)大樹(だいき)さん 灘高等学校(兵庫県)1年(15歳) 金メダル
◎菅井(すがい)遼明(りょうめい)さん 渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都)3年(17歳) 金メダル
◎松尾(まつお)凜太朗(りんたろう)さん 麻布学園麻布高等学校(東京都) 3年(17歳) 銀メダル
◎渡邉(わたなべ)雄斗(ゆうと)さん 渋谷教育学園幕張高等学校(千葉県)2年(16歳) 銀メダル
(年齢は本大会終了時点のもの)
(文部科学大臣表彰を◎、文部科学大臣特別賞を〇で示す)
※松尾凜太朗さんは2020年の国際情報オリンピックで金メダルを獲得
88か国・地域/351名
オンライン開催(大会主催国:シンガポール)/令和3年6月19日(土)~28日(月)(日本時間)
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会
・国際情報オリンピックは1989年にブルガリアにて第1回大会が開催された。
・2021年のシンガポール大会(オンライン開催)は、第33回目。
・日本は、1994年から3年間毎年2名の選手を派遣した後、9年間の中断を経て2006年から毎年4名の選手の派遣を再開。本年は19回目の参加。
・昨年のシンガポール大会には、87か国・地域から343名の選手が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル2名の受賞であった。
・今年のシンガポール大会(オンライン開催)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインで開催され、88か国・地域から351名の選手が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル2名の受賞であった。
6月19日(土)練習ラウンド、オンライン開会式
22日(火)競技第1日
25日(金)競技第2日
28日(月)オンライン閉会式
◎児玉(こだま)大樹(だいき)さん 灘高等学校(兵庫県)1年(15歳) 金メダル
◎菅井(すがい)遼明(りょうめい)さん 渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都)3年(17歳) 金メダル
◎松尾(まつお)凜太朗(りんたろう)さん 麻布学園麻布高等学校(東京都) 3年(17歳) 銀メダル
◎渡邉(わたなべ)雄斗(ゆうと)さん 渋谷教育学園幕張高等学校(千葉県)2年(16歳) 銀メダル
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)
2018年(第30回)日本大会
金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル2名
(参加規模:87か国・地域、335名)
2019年(第31回)アゼルバイジャン大会
金メダル1名、銀メダル3名
(参加規模:87か国・地域、327名)
2020年(第32回)シンガポール大会
金メダル2名、銀メダル2名
(参加規模:87か国・地域、343名)
国際情報オリンピックは、高校生以下の生徒を対象として、数理情報科学の問題解決能力をもつ生徒を見出し、その能力の育成を助け、また、各国の選手・教育者同士の国際交流を図ることを目的としている。1989年にブルガリアのプラベツで第1回が開催されて以来毎年開催されており、今年2021 年のシンガポール大会(オンライン開催)は第33 回である。
大会の参加資格は「大会開催前年の9月から12 月にかけて代表となる国の中等教育機関に在籍し、大会開催年の7月1日に20 歳以下であること」とされている※。
※国内選抜大会である日本情報オリンピック(JOI)では、国際大会開催年の4月1日時点で20 歳未満である高校生以下を日本代表の選考対象としている。
参加できる選手は国・地域ごとに4名以下で、成績優秀者にメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞する。
2020年シンガポール大会(オンライン開催)では、日本代表は金2名 銀2名の受賞であった。
国際情報オリンピックで出題される問題では、原則として、与えられた問題を解く、効率が良いアルゴリズムや質の良いアルゴリズムを考え出し(アルゴリズムの設計)、そのアルゴリズムに基づき正しく動作する解法プログラムを作成すること(アルゴリズムの実装)が求められる。使用できるプログラミング言語は C++である。
競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3問を解く。問題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力(数学的な理解力、分析力、思考力、発想力など)が強く求められる。
1993年に財団法人数学オリンピック財団の協力のもとに国際情報オリンピック日本委員会が発足。同年に第1回日本情報オリンピックを開催し、1994 年の第6回国際情報オリンピック・スウェーデン大会に2名の代表選手を派遣した。その後1996 年までの3年間に延べ6名の選手を国際情報オリンピックへ派遣した。1997年から2005年は一時国際大会への選手派遣を見送ったが、2005 年に特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会を設立し、2006年から国際大会への選手派遣を再開。2006年の第18 回国際情報オリンピック・メキシコ大会より以後、毎年4名の代表選手を派遣している。2021 年のシンガポール大会への代表選手を選抜する2020/2021の国内予選(第20 回日本情報オリンピック)には、全国から1310名が参加。第一次・第二次選抜、および2021年3月に開催された日本代表選手選考となる春季トレーニング合宿を経て、今回の国際大会の代表4名を決定した。
☆2022年国際情報オリンピックインドネシア大会の代表選手を選抜する2021/2022年の国内予選(第21回日本情報オリンピック一次予選)は、9月18 日(土)から3回実施、7月1日(木)より参加申込を受け付ける。
詳細は第21回日本情報オリンピック実施概要(PDF※外部のウェブサイトへリンク)参照
特定非営利活動法人情報オリンピック日本委員会事務局 中嶋・鈴木
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